オオセッカ

オオセッカ

真核生物/動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/センニュウ科/センニュウ属/オオセッカ

茎にとまり鳴くオオセッカの画像

オオセッカの事

種名オオセッカ
英名Japanese Marsh Warbler
学名Locustella pryers
和名の由来セッカが行う、ヨシ原から飛び出しディスプレイ飛行する行動を、オオセッカもすることから(大きめのセッカ)
大きさ全長13cm
重さ約13g
時期留鳥または漂鳥
分布日本:青森県の仏沼、岩木川河口、茨城県の霞ヶ浦、千葉県の利根川下流域、栃木県の渡良瀬遊水地など(Locustella pryeri pryeri (Seebohm, 1884) オオセッカ)
世界:中国東北地方(満州)と、ウスリー川流域南部(ハンカ湖)で繁殖し、長江流域で越冬する(Locustella pryeri sinensis (Witherby, 1912) オナガオオセッカ)
環境平地のヨシ原や草原など
食性昆虫類など
行動移動:ヨシの茎を伝いながら移動する
繁殖:一夫多妻で繁殖するものもいる
群れ:繁殖期以外は1羽で生活するものが多い
求愛:草むらから飛び立って、さえずりながら飛翔する
子育て場所:ヨシやススキなどの根元
巣:3つのタイプが確認されている
巣1:草からなるドーム状(枯草の多い湿った場所)
巣2:枯草の根元にお椀状(中間型・もしくは下生えが乏しい環境)
巣3:生きた草からなる大型のドーム状(生きた草が多い乾燥した場所)
時期:6-8月
卵:2-6個
抱卵:約12日。メスのみが抱卵
育雛:約12日
特徴オスメス:同色
頭から上面:淡い茶色
頭頂:細かい黒褐色の斑
背:黒褐色の斑
雨覆:黒褐色の斑
三列風切:黒褐色の斑
顔:淡色
眉斑:白っぽい
体下面:白い
脇腹:淡褐色
下尾筒:淡褐色
尾羽:茶色一色で、先がボサボサ
類別種マキノセンニュウ:日本では北海道だけで繁殖する(夏鳥)
コヨシキリ:目の上にハッキリとした白い眉斑、黒褐色の頭側線がある(白い眉斑は薄いものもいる)
セッカ:白い眉斑の上に細かい茶色の縦斑がある。尾羽の先が白と黒褐色。背中の羽模様も大きく、濃い
鳴き声さえずり:チョチリ チョチリ チョチリ…と早口。またさえずりの前に「ジュク ジュク…」と入ることが多い
地鳴き:ジリリ
警戒:チャッ チャッ チャッ…と強めに連続して鳴く

オオセッカの画像

朝のオオセッカの画像
両足を広げて茎にとまるオオセッカの画像

幻の鳥オオセッカ

オオセッカは、新種として発見されてから2度も絶滅したと考えられました。
そのため「幻の鳥」と呼ばれています。

以下は、オオセッカにまつわる時系列です。

オオセッカの歴史

1883年(明治16年) オオセッカが神奈川県横浜の小鳥店で新種として発見される

1884年(明治17年) イギリスの鳥学者によって新種として発表されるが、野生での生態は不明のままだった

1936年(昭和11年) 宮城県蒲生干潟で繁殖が確認されたが、干潟の開発で絶滅したと考えられた

1972年(昭和47年) 青森県つがる市田光沼で再発見される

1973年(昭和48年) 仏沼、秋田の八郎潟で生息が確認される

2005年(平成17年) アフリカのウガンダ共和国カンパラで行われた第9回ラムサール条約締約国会議で仏沼がラムサール条約湿地に登録される

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探鳥地概要
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仏沼|青森県 住所青森県三沢市三沢庭構ホームページhttps://www.city.misawa.lg.jp/index.cfm/8,……

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SHOTA

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Respect Animals… 20歳頃から、野鳥に惹かれて近所を散歩していたら、車に乗って鳥さんに会いに行ったり、鳥さんに会う為に海外に行くようなりました。初めて鳥さんを知った時の感動を皆さんと共有できたらと、野鳥の図鑑サイトを運営しています。 野鳥達に無理させない観察撮影を心がけたいので、基本スタンスは歩いていたら鳥さんが撮影させてくれたって出会いが1番です。

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