- 2024年10月6日
幻の鳥「オオセッカ」に会いに、青森県の仏沼へ行ってきました
青森県三沢市、青い森鉄道の三沢駅から車で約40分。 ラムサール条約に指定された湿地帯があります。その場所の名前は「……
2024年8月9日から12日のお盆期間中に、奈良県にある大台ヶ原という高山地帯で、バードウォッチングをしてきました!
兵庫県から出発で、10日の朝には探鳥したかったので、9日の夜に出発!
約5時間ほどかけて、10日の深夜2時くらいに大台ヶ原に着きました!
大台ヶ原は星空が有名で、撮影や鑑賞する人で、深夜でも駐車場が2〜3割ほどは埋まっていて、時には深夜でも満車なんて事もあるようです。(満車の場合は、駐車場に向かう道の端に順々に車を停めます)
星空撮影は、車のライトや懐中電灯の明かりも御法度。
撮影される方に配慮して、カメラを立てている方向に明かりを向けないようにしたいですね。
朝、8月10日。
日の出が5時過ぎでしたが、日の出とともに行っても登山道は真っ暗なので、6時前に山に入ります。
大台ヶ原のバードウォッチングのメインポイントは、ビジターセンターから入る登山道から尾鷲辻の方へ向かう細道。細道は石畳で舗装されていて歩きやすいです。
大台ヶ原はコマドリの繁殖地として有名な場所で、時期になるとコマドリ他に、コルリ、ミソサザイ、ルリビタキやカラ類、ウグイスなど様々な野鳥のさえずりで賑わいます。
僕が訪れた時期は8月10日。
もちろん、今回はコマドリのさえずる姿を撮影したい!
ただ8月中旬はどの場所でも、鳥さんが静かなシーズンのズレた時期です。
先週まではコマドリがまだよくさえずっていたと言うので、今年のラストチャンスとコマドリを期待しました。
薄暗い細道を数分歩くと、すぐにコマドリのさえずりが聞こえてきます!
ただ、道から下の方で遠い。
さえずる頻度も高くありません。
朝はよく鳴いていましたが、その後は1時間に1回鳴く事が多かったです。
コマドリはさえずる時に、ササから飛び出た朽木などの開けた場所に出てきます。
1回だけ鳴いた時は、すぐにササの中へ隠れてしまう事が多く、期待できません。
数回鳴いている時は、開けた場所に留まっている事が多いので、鳴き声を頼りに近づいて開けた朽木などを確認します。
大台ヶ原はコマドリの数が多いので、シーズンで尾鷲辻に向かう道ならどこを歩いてもコマドリ遭遇率が高い場所なんですが、お盆時期になるとコマドリは数羽程度に激減していて…あっちこっちでさえずりが聴こえるという状況ではありませんでした…
なので、コマドリの鳴いている回数からコマドリの状況を予想して、少しでも出会いを多くするという意識が必要でした。
僕が訪れた日は、決まった場所のコマドリしか鳴いてくれなくて、鳴き声が上ですれば上の登山道へ、下ですれば下の登山道へ同じ場所を行ったり来たり。
鳴き声も朝を除けば、30分〜1時間おきにするかしないかで、鳴き声がするまで待つだけ。
待っている間は、たまにヒガラ、コガラ、ゴジュウカラの群れがきてくれて、撮影タイム。
全体的に鳥さんは静かで、出会いも少なめでした。大体の鳥さんはもう繁殖期が終わっている時期なので仕方ないですけどね…
3日ほど探鳥しましたが、どの日も静かでした。
大台ヶ原へは2回目の訪問で、いずれも8月中旬あたりで…
いつも時期が遅いので、次回はちゃんとしたシーズンに行ってみたいと感じました。
★EOS R7+RF200−800mm F6.3-9(約175,000+約319,000=約494,000円)
大台ヶ原は木々が茂った環境だったので、終始暗い環境が続きます。
なので、高感度に弱いEOS R7とRF200−800mm F6.3-9では、なかなか綺麗な写真にはならず…
(下記にjpegをレベル補正と色調補正したものを掲載。各野鳥解説ページではRAW現像した画像を掲載しています。)
撮り方などを変えればもう少しなんとかなったんじゃないかと、反省する機会となりました…
さいごに、出会った野鳥達を振り返って、大台ヶ原探鳥を終わりたいと思います。
ササが生えている場所なら、どこにでもいる可能性あり。
8月初旬までが賑やかです。
ササが生えている場所と沢沿いなら、どこにでもいる可能性あり。
8月初旬までが賑やかです。
ヒガラより数が少ないです。
8月中旬は他のカラ類と混群を作って行動していました。
カラ類っぽい鳴き声が聴こえたら、ヒガラの事が多い。
8月中旬は、コガラなどと混群を作って行動していました。
木の幹を下向きに降りていたら、大抵ゴジュウカラです。
8月中旬は、コガラやヒガラに混じって混群を作っていました。
ゴジュウカラやコゲラなど木の幹を移動する小鳥が多いので、よく観察しないと会えない子。
8月中旬は、コガラやヒガラ、コゲラと混群を作っていました。
キョッキョッという鳴き声を頼りに探します。
アカゲラの他に、オオアカゲラも生息しています。
★フクロウの鳴き声
他には、夜に駐車場にいるとフクロウの鳴き声が聴こえてきました。
昼間に会えると良かったのですが、探しても見つかりませんでした…
★メボソムシクイ
コマドリが静かな8月中旬でも、よくさえずっていたのはメボソムシクイでした。
8月中旬の大台ヶ原でもよく聴こえた鳥さん達の鳴き声なので、探鳥の際の手がかりにしてみてください。
道:尾鷲辻へ向かう道は、3人並ぶと落ちそうなくらいの道幅のところも多いですが、石畳で整備されているので歩きやすい道です。
ササ薮:大台ヶ原は斜面にササが茂っている場所が多く、コマドリやミソサザイ、ウグイスの大切な隠れ場所になっています。
沢沿い:尾鷲辻に向かう道を進むと、石橋のある沢に着きます。ここもコマドリやミソサザイがよくさえずっている場所で、大台ヶ原では珍しいカワガラスにも会えました!
並木道:さらに進むと、坂のてっぺんから木々が生い茂っている場所に出ます。ここから2つ目の沢がある場所まではルリビタキの生息地になっていて、さえずりもよく聴こえてきます。
…とこのルートを含む場所が東大台と言われていて、一般の人でも許可なしで入れる場所になっています。
他のポイントとしては、駐車場からシオカラ谷に向かう道も探鳥ポイントですが、高低差のある階段地帯なので、手持ち撮影以外はなかなか大変でした。キツツキ類が多くみられ、実のなる木にアオバトもやってきます。ただコマドリの気配はあまりないですね…
大台ヶ原で初めてバードウォッチングされる方は、上で紹介したルートを歩いてルリビタキエリアまで行ったら、戻って来るのがいいと思います。
◼︎ビジターセンター横の道→尾鷲辻の棒看板の方へ→尾鷲辻方面へそのまま道なり→石橋の沢エリア→少し開けた場所から始まる並木道エリア→2つ目の沢がある場所まで
を行ったり来たりしていると、コマドリには普通に会えると思います。(8月中旬みたいに時期を逃すと、鳥さんも静かですが…)
大台ヶ原では車中泊をする方も多く、早朝から活動したいバードウォッチャーも例外ではありません。
大台ヶ原の夜は、8月でも肌寒い日があるので、ウルトラライトダウンなど防寒着を持っておきましょう。
車中泊は助手席を倒して眠る事もできるので、車中泊用の装備が無くても可能です。
ただ、外から丸見えになってしまうと落ち着かないので、窓を隠せるようにサンシェードや突っ張り棒にタオルをかけるなどをした方がいいです。
最近は車に合わせた目隠しもあるみたいです。
100均でも色々と揃うので、初めての方は100均に行ってみてください。
【関連記事:車中泊に使える100均グッズ BE-PAL公式サイト】
食事は、駐車場エリアにある食堂で済ます事もできます。
数日ならパンなどでも乗り切れますが、3食しっかり食べようとなると、結構な量になると思うので多めに持っていくと安心です。
車中泊に慣れている方だと、バーナーでお湯を沸かしてカップ麺などを食べていたり…ポータブル電源と電子レンジでレトルト食品を食べたりもしていました。
大台ヶ原は山の上にも関わらず、広い駐車場と最低限の飲食店、トイレもあり、とても過ごしやすい環境が揃っています。
鳥さん目的の方だけじゃなく、星空や登山、紅葉など、自然を楽しむ為に多くの人が訪れるので、比較点安心安全に過ごせる点も魅力的。
車と食べるものさえあれば、1泊程度は負担がないと思うので、車中泊しながらバードウォッチングを楽しんでください!
この記事が、大台ヶ原でのバードウォッチングのお役に立てれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
Respect Animals… 20歳頃から、野鳥に惹かれて近所を散歩していたら、車に乗って鳥さんに会いに行ったり、鳥さんに会う為に海外に行くようなりました。初めて鳥さんを知った時の感動を皆さんと共有できたらと、野鳥の図鑑サイトを運営しています。 野鳥達に無理させない観察撮影を心がけたいので、基本スタンスは歩いていたら鳥さんが撮影させてくれたって出会いが1番です。
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